ご注文番号:19729
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)(拵え:保存刀装具)(委託品)
銘:肥前国忠吉(六代)
新々刀:上作:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は 上々作 としてはにランクされる作品です。
上々 研磨済み
はばき:銀一重
刃長:2尺4寸1分2厘(73.1センチ)
反り:7分2厘 (2.18センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.04センチ
先幅:2.27センチ
重ね:0.79センチ
刀身重量: 875グラム
時代:江戸時代 天明の頃 1781
体配:身幅広く重ね厚く反りが深く付き切先が大きく延びた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き地景が入って典型的な小糠肌、所謂肥前の地鉄をした美しい地鉄となる。
刃紋:錵出来直刃明るく冴えて刃縁が明るく所々鼠足が入り、帽子、のたれて丸く返り先掃掛となる。
特徴:橋本新左衛門と称し父が存命中には忠広と銘をいれる。
寛政2年6月近江守を受領し、忠吉と襲名する。
作風は五代の作に酷似する。文化十二年十二月六日に亡くなる。
拵:※柄巻と下緒が保存証と異なります。
鍔:円形の鉄鍔に植物の図柄を高彫りし金で色絵をほどこし縁は真鍮で覆輪をほどこす。
縁頭:百寿軒 芳宣 :赤銅石目地に頭には兜と扇子を高彫りし金で色絵をほどこす。縁には矢をを高彫りし金、素銅で色絵。百寿軒 芳宣は市十郎と称し芳信とも名乗る。薩摩の出身で江戸神田永富町に住む、活躍は江戸時代中期頃。
鞘:変わり裏塗り鞘 :鞘に布を張り漆を塗って研ぎ出しをおこなった変わり鞘。
目貫:武者と馬に乗る武者とが戦おうとしておる場面。
葵美術より一言:初代肥前忠吉は江戸時代慶長から始まり鍋島藩の庇護のもと江戸時代末期8代に亘る迄続いた名門の刀工群でその地金の製作は代々の秘密とされその地金の独自性は保たれていた。
本作6代忠吉は近江守忠吉とも銘をいれ地金の良さと代々の大きな特徴である直刃出来を主に製作した。
本作は地金の良さと明るい直刃で木を見事に焼いております。
拵も出来が良く縁頭は在銘の百寿軒 芳宣 で鞘も凝った作品で縁頭、目貫もなかなか出来が良い。
時代背景:忠吉6代が活躍する時代は刀剣需要が少なく刀剣鍛冶は困難のどん底といえた時代で、その様な時期に刀剣を製作出来たのはやはり肥前という名刀を代々にわたり製作し続けてきた名門であったと考えられるのです。
ふんだんにある良質な地金と名工が培ってきた技術や能力と弟子との結びつきがあったからこそといえます。
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