ご注文番号:19727
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:(菊紋)一備前長船住
横山加賀介藤原祐永
天保九年二月日
新々刀:上作:備前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は横山加賀介藤原祐永としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着一重
刃長:2尺2寸9分(69.39センチ)
反り:7分5厘(2.27センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.13センチ
先幅:2.15センチ
重ね:0.69センチ
時代:江戸時代末期
体配:身幅が広く重ね厚く反り深く切先が延びた体配の良い姿をした作品。
地鉄:小板目肌よく詰んで地錵が付き綺麗な澄んだ地金となる。
刃紋:刃区より匂出来直刃、その先華やかな丁字乱れを焼き足よく入り匂口柔らかく重華丁字となり高低に変化があり刃中、葉が働き帽子丸く返る。
特徴:横山加賀介藤原祐永は備前の刀工で祐平の次男でその後、家督を相続した。
当時は浜部一派が匂口の締まった富士見西行や菊花丁字乱れを焼いたがそのご加賀介藤原祐永は同様な作品を制作する様になった。
異なるのは、出来が一文字を写した作品が多く華やかな作品は浜部一派の作品の出来を上回りその作風は弟子に伝えられて独特な作風を制作している。
銘には友成五十六代孫と刻む作品も多く嘉 永4年に、57歳にて没している二代祐永は友成五十七代孫と称しその弟子は横山祐包が引き継ぎ友成五十八代孫と銘を切る。
本作は華やかな丁字乱れを焼き上げ一文字を写して成功している。
拵:
鍔:鉄地の車透かし鍔。
縁頭:頭は角、縁は赤銅に秋草虫の図を高彫りし、
金の色絵をほどこす。美野住光沖と銘がある。
鞘:石目地、黒塗り鞘に蝙蝠。
目貫:赤銅に蟹の図を高彫りし、金の色絵をほどこす。
葵美術より一言:横山加賀介藤原祐永は独特な丁字乱れの作風を考案した刀工であります。
本作はやや趣きが異なりより一文字風の雰囲気があり匂口が深く、刃紋は締まり加減にコントラストを付けて明るく冴えて祐永の最高傑作に近い出来をしております。
華やかな刃紋は気分的にも明るい気分になれる見事な作品で是非皆様にお薦めしたい作品です。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
価格: 1,300,000円(消費税、送料共)





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