ご注文番号:18616
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:備州長船盛光
応永廿二二年八月日
鞘書:備州長船盛光作
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備州長船盛光としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅地に金色絵一重はばき。
刃長:48.6センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:2個(内1埋め)
元幅:2.68センチ
先幅:1.89センチ
重ね:0.54センチ
時代:室町時代初期 1418年
体配:身幅、重ね尋常な表裏に棒樋を彫り反り深く付き切先やや延びる
地鉄:小板目肌に小杢目肌が実に良く詰んで最上級の地金となり地には映りが鮮明に現れる
刃紋:匂出来風の丁字乱れを主体に焼き互の目乱れが混じり
足、葉が柔らかい刃縁で覆い、明るく冴えて細かな金筋が働く。
帽子、乱れ込んで先尖って返る。
特徴:備州長船盛光は師光の子で修理亮と称し、応永備前の筆頭でその他に康光や師光が活躍する。
その中でも盛光は特に有名で、室町時代初期に活躍する所から応永備前と称されている。
特に地金の良く練れた美しさは抜群で宝石を見る様な見事な地金を現出している。
本作は地金が抜群に良く練れて地錵が良く付き地景が激しく入り、映りがあらわれた見事な地鉄といえます。
刃紋は尖りごころが混じる丁字乱れとなり、帽子は尖り御頃に返る所謂蝋燭の芯を思わせる作品です。
是非この名品をお薦め致します。
拵:
鍔:円形の鉄鍔に真鍮地で植物の文様を真鍮で象嵌をほどこす。
縁頭:赤銅地に秋草と秋虫を高彫りし金の色絵をほどこす。 銘: 美濃住光仲
鞘:黒石目地鞘
目貫:赤銅地に桐紋を高彫りし金の色絵をほどこす。
小柄:赤銅魚魚子地に菊の花と木を高彫りし金の色絵をほどこす。 古美濃
葵美術より一言: 室町時代初期には備前では備州長船盛光と
備前長船康光が最も良く名の知られた刀工と言えます。
本作に盛光は地金が詰んで精良な地金となり映りが鮮明となります。
一方時金が良く練れて肌目が良く見える作品の二様があると考えます。
いずれも特徴としては帽子の刃紋の働きに特徴があります。
乱れ込んで蝋燭に芯に焼ける様は帽子の蝋燭の芯が燃えて尖って返る風体をしております。
本作は健全であり瑕欠点のない素晴らしい地金と
刃紋を有しており是非皆様にご紹介したい作品と言えます。
拵えもしっかりとしており美濃後藤の華やかな図柄と小柄は
出来の良い古美濃を思わせる拵えが付いております。
時代背景:1419年応永26年応永の外寇がおこる。
朝鮮の李氏が対馬の宗貞茂にたいして戦争をしかけ
対馬の属州化などを要求する使者を送るが宗は拒絶する。
膠着状態が続き損害も出た為、対馬側の撤退要求を受け入れ、
7月3日に巨済島へ全面撤退した。
正に竹島問題も当時から絡んでいるのかもしれません。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
価格: 1,200,000円(消費税、送料共)





100%
好评率