ご注文番号:19440
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:無銘(青江)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は無銘(青江)としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着二重
刃長:2尺3寸3分5厘 70.757センチ
反り:4分2厘 1.273センチ
目釘穴:1個
元幅:3.28センチ
先幅:2.46センチ
重ね:0.61センチ
刀身重量:885グラム
時代:南北朝時代初期
体配:身幅が3.28cm 重ねも厚くがっしりとして反りが適度にあり切先が延びた体配のしっかりとした作品です。
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き地景が入り潤いがあり縮緬肌となり映りが現われる。
刃紋:錵出来直刃基調に小足に葉が入り刃中に砂流、金筋が良く働く。
帽子:大きくのたれて、焼詰めとなる。
特徴:備中は平安時代中期以降から室町時代に渡って多くの鍛冶を輩出した事で知られる。
青江派は平安時代の安次を祖として備中國高梁川下流域を中心に繁栄し、多くの名作を残した。
鎌倉時代中期頃より南北朝期頃までのものが青江、それ以前のものが古青江と呼ばれるが、室町時代になると全く衰退している。
作風は地肌に澄み肌が出る事、刃紋に逆乱れや逆足入り、備前物に比べて地鉄が硬いのが見所とされる。
拵:
鍔:鉄地に赤銅魚魚子地で丁寧に覆輪をほどこし図がrを高彫りし金の色絵をほどこす。 南蛮鍔
縁頭:赤銅魚魚子地に雲と雷様が下界を見ながら風や稲光を起こす光景を高彫りし金の色絵をほどこす。 見事です。
鞘:黒呂色鞘に青貝を散らした鞘
目貫:金無垢と思われる地金に鶴の図形を高彫りする。
葵美術より一言:備中青江一派の魅力はその地金と刃紋にあるが地金が縮緬肌を思わせるちりちりとした地鉄に地景が入り映りが現れる。
刃紋は直刃出来に小足や逆さ足が入り帽子は大きくのたれて焼き詰めになる作品と本作の如く葉中に働きが多く足、葉が盛んに働き砂流、金筋が良く働く作品の二様がある。
また青江一派は隣国の三原に近い為良く似た作品を見かけます。
かってお客様がお持ちであった錆身の作品を見た時青江に間違いない見事な地金に売って欲しい頼んだことがありましたが審査に出すという事で諦め研磨が出来上がった時には青江の良い部分は消え失せ水水しい直刃の刃紋となり重要刀剣にはなりましたが古三原と鑑定がなされた思い出があります。
したがって古三原が青江になったりその逆もありますので良く地金をルーペで観察し真面目な研磨師に(必ずしも著名な研磨師ではなく)地金を引き出す様に頼んで出す事で青江に変わるかもしれませんよ。
ほんま研磨で変わりまっせ。
それほどその錆びた(少し)刀はすばらしかったのです。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
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100%
好评率