ご注文番号:19680
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣鑑定書)
銘:近江大掾藤原忠廣
新刀:上々作:大業物:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は近江大掾藤原忠廣としては上々作にランクされる作品です。
上研磨済み
ハバキ: 銀二重
刃長:1尺7寸6分 53.33センチ
反り:4分 1.21センチ
目釘穴:1個
元幅:3.18センチ
先幅:2.12センチ
重ね:0.65センチ
刀身重量:585グラム
時代:江戸時代寛文の頃
体配:身幅が広く重ね厚く反り適度に付き切先が延びたがっしりとした作品。
地鉄:小板目肌よく練れて地錵が付き綺麗な肥前地金すなわち小糠肌となる。
刃紋:錵出来小互の目乱れの丁字乱れとなり帽子丸く返る。
特徴:肥前の刀工近江大掾藤原忠廣は初代忠吉の実子で本名を橋本平作郎という。父の没した後の寛永十年(1633)紀からの作刀が見られ、寛永十八年(1641年)に二十九歳の時、近江大掾を受領。受領後の正保、慶安頃が最盛期であったといわれる。終生忠吉銘は襲名せず、忠広と銘した。藩より屋敷と切米二十石を拝領し肥前刀の高揚に務めた。作刀期間は約六十年と長く、長寿であった為作品数は多く作風も多彩である。元禄六年(1693)八十歳にて没した。長寿であった為作品数は多いが、寛文三年(1663)頃からの晩年作には三代の代作も見受けられる。切れ味が良く、大業物に指定されている。地鉄の美しさでは肥前刀随一といわれ、父忠吉に次ぐ名工との評価が高い。
本作は身幅広く重ね厚くがっしりとした健全な刀で地の荒れはない。
拵:
鍔:木爪型鉄鍔に赤銅で覆輪をほどこし地には植物と思われる文様を真鍮地で描く
縁頭:赤銅魚魚子地に人物と花を高彫りし金の色絵をほどこす。
鞘:黒呂色鞘に花の図柄を金で色絵をほどこす。(多少いたみがあります)
目貫:龍の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。
小柄;赤銅魚魚子地に龍の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。
笄;赤銅地に山と家の風景を高彫りし金の色絵をほどこす。
葵美術より一言:近江大掾藤原忠広の作品はほとんどが直刃出来となりますが本作は互の目乱れに丁字乱れが混じり地金も小糠肌となり弛みや瑕もなくがっしりとした作品です。
健全である事と拵えも小柄、笄が付いた作品で出来もまずまずです。
鞘に多少の痛みがありますがまずは問題はございません。
大業物で上々作としてとして知られた健全な作品を是非お求め下さい。なを茎の状態は素晴らしく健全です。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
価格:750,000円(消費税、送料共)
100%
好评率