ご注文番号:19543
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)(委託品)
銘:和泉守藤原国貞
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は和泉守藤原国貞上々作ランクされる作品です。
研磨済み
登録証番号:
はばき:金着二重
刃長:1尺2寸8分(約38.78センチ)
反り:4分(1.2センチ)
目釘穴1個
元幅:3.24センチ
重ね:0.66センチ
刀身重量:380 グラム
時代:江戸時代 寛永の頃
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深い堂々とした体配で
表には濃密な龍に室内彫りが彫られており
裏には梵字と護摩箸を彫る。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地錵が付き綺麗な大阪地金となる。
刃紋:錵出来、互の目乱れとなりやや匂口が深く刃中砂流が働く。
特徴:和泉守国貞(初代)は天正十七年(1589年)日州に五郎右江衛門良光の長男として生まれ、
上京して同郷の出身堀川国広の門人となる。同門の先輩であった越後守国儔(くにとも)に学んだ。
元和六~七年(1620~1621年)には初代国助と前後して大阪に移り、
嫡子である井上真改をはじめとして多くの弟子を育てた。
元和九年(1623年)九月十五日に和泉守を受領。入道して道和と号す。
著名な刀工である井上真改の親に当たる為、「親国貞」ともいわれている。
慶安五年(1652年 九月十八日に承応に改元) 没。江戸時代より大阪新刀の祖と称えられる。
本作は国貞の典型作で流石出来が優れた作品である。
何故か初代国助と出来が酷似している。本作は最も伎倆が充実していた江戸時代寛永頃の作で、
同時期の作には重要美術品に指定されたものもある。
本作は表に濃密な剣捲龍の彫りが彫られ裏には梵字と
護摩箸がほられた豪壮なかつ繊細な彫りが見事です。
拵:
鍔:楕円形の鉄鍔に耳を立ち上げ菊花紋を彫る
縁頭:栗形: 銀地魚子
鞘:変わり塗り鞘
目貫:赤銅地で馬に乗る猿を銀を使用して高彫りする
鐺:四分一地で猿が長い手を差し伸べる図柄を高彫りする。
葵美術より一言: 豪快な親國貞(井上真改の親)の作品で
身幅がたっぷりと削ぎが深く見事な剣捲龍を彫り
地金が良く刃紋は独特な野趣に富んだ見事な作品です。
拵えはそれほど豪華ではありませんが、
鐺などは猿がユーモラスに何かを捉えようとする図柄で良く見かける
池の水に映った月を捉え様としている図があります。
又目貫は暴れ回る馬の背に猿が馬を操る図柄を高彫りし、ユーモラスな図を彫っております。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
価格: 2,600,000円(消費税、送料共)
100%
好评率