ご注文番号:19395
刀:白鞘入り、箱付き(第62回重要刀剣)
銘:無銘(左国弘)
中古刀:上々作:良業物:筑前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(左国弘)としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
ハバキ: 金着二重
刃長:70.5センチ
反り:1.5センチ
目釘穴:4個の内3個埋め
元幅:3.05センチ
先幅:2.43センチ
重ね:0.6センチ
刀身重量:715グラム
時代:南北朝時代
体配:大摺上無銘で身幅がやや広く重ね厚く
大切先の豪壮な体配となる。
表表裏の上部に棒樋を彫り下部には二筋樋を彫る。棟は三つ棟となる。
地鉄:小板目肌に杢目肌を交え地錵が厚く付き
地景よく入りかな色やや黒味を帯びる。
刃紋:互の目乱れに小互の目、丁字風の刃、
尖りごころの刃などが交り華やかに乱れ
表裏物打ち近辺より焼きが高くなり
足、葉が良く刃入り匂口深く小錵厚く付き荒めの錵が付いて匂口が明るい。
帽子:乱れ込みとなり突き上げごころに先尖り盛んに掃掛金筋が入る。
特徴:筑前国左文字は南北朝時代初期に出現し、従来の伝統的な九州物から
脱皮して地刃が明るく冴える垢抜けした作風を確立したが、
その一門の安吉、行弘、吉貞、国広、弘行、貞吉らも師風を良く受け継いで大いに活躍する。
国弘は吉弘の子供と伝え又は定行の子とも伝えられている。
有銘索は少ないが短刀に正平12年紀のものがありその活動期が窺い知れる。
彼の作風はのたれを主調として、大模様の乱れ刃と直刃調の互の目乱れ混じりの両様があり
古来、本阿弥家では左一類として最も盛んに乱れた作品を左国弘と極めを当てる傾向が有ります。
この作品は身幅が広めにして大切先で元先の幅差がやや目立ち
反りが浅く付き南北朝盛期の豪壮な体配をしております。
鍛えは小板目に板目、杢目が交り地錵が厚く付き地景が良く入り互の目乱れ、
小互の目、丁字風の刃に小のたれ、尖りごころの多種の刃が交り華やかに乱れ
足、葉を交え匂深で小錵厚く付き荒めに錵交り、帽子、左独特の先が尖って
盛んに掃掛るなどの出来口を示している。中でも大模様の刃取りで
錵付きに変化があり刃中の働きが豊富で大胆な働き
を示している所から同派の国弘が最も擬せられるものである。
焼き刃は大模様で多種の刃交えて華やかに乱れ、刃中も華やかな景色を見せて
先が尖って盛んに働いて迫力ある帽子など豪壮な刀姿と相俟って覇気の満ちている。
同工極めの傑作で肉置きが豊かに保たれている事も好ましい。
重要刀剣図譜より
第62回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形
箱付き
価格: 2,800,000円(消費税、送料共)
100%
好评率