ご注文番号:19308
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣鑑定書)
銘:無銘(古三原)
古刀:
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は無銘(古三原)としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
ハバキ:金着一重
刃長:71.4センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:3個
元幅:2.98センチ
先幅:1.98センチ
重ね:0.64センチ
刀身重量:755グラム
時代:鎌倉時代末期1330年
体配:大摺上げ無見えで身幅がやや広く重ね厚く表裏に棒樋を彫り反りが深く付き切先、延びごころの体配の良い作品です。
地鉄:板目肌に杢目肌が良く交じり地錵が付き白気映りが立つ。
刃紋:錵出来直刃に鼠足が入り二重刃風のところがあり冴える。
帽子:丸みを持って先尖りごころに返る
特徴:古三原は鎌倉時代末期より南北朝期にかけて、備後國三原の地に繁栄した刀工の総称で、正家、正広らはその代表工であり、一派の流れは室町末期に及んでいる。
この地方には東寺や蓮華王院など大和中央の社寺の荘園が多く、三原派の作風に大和気質が窺えるのはこうした畿内中央との交流によるものと推測される。
その作風は前述の如く、大和気質が色濃くあらわれるものであるが、大和本国の物に比べては地刃の沸が弱いのが一般的で、鍛えには白け映りが立ち、まま板目の中に杢が目立って肌立ち、また匂口がしまりごころとなり、帽子も穏やかなのが特色と言える。
拵:
鍔:丸みを帯びた木爪型形、鉄鍔に獅子と牡丹を高彫りし赤銅と金の色絵をほどこす。
縁頭:赤銅魚魚子地に獅子と牡丹の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。
鞘:黒呂色鞘に文様を刻み獅子と牡丹の図柄を金で色絵をほどこす
目貫:獅子の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。(金無垢かどうかは不明)
葵美術より一言:この作品は大摺上げ無銘の刀で地金は良く詰んで青江を思わせる良質な地金に映りがあらわれ、刃紋は直刃出来で穏やかな作品です。
拵えは獅子の図柄で統一し出来も良く刀身と良くマッチしております。
製作年代も上り鎌倉末期の作品と考えられ是非皆様にお勧めしたい一振りです。
現在特別保存に合格しております。
特別保存刀剣
葵美術評価鑑定:全身押し形
価格: 980,000円(消費税、送料共)
100%
好评率