ご注文番号:19212
短刀:白鞘入り、拵え付き(第31回重要刀剣)
銘:無銘(伝山村正信)
薫山博士の鞘書: 越州山村正信 無銘 佳作
刃長九寸四分 壬戌 薫山誌
中古刀:上作:越後
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(伝山村正信)としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
ハバキ: 金着二重
刃長:28.4センチ
反り:0センチ
目釘穴:2個
元幅:2.77センチ
重ね:0.57センチ
刀身重量:200グラム
時代:南北朝時代延文の頃(1356-1360)
体配:身幅、重ねしっかりとした作品で
表に棒樋を彫り裏には剣捲龍と独鈷を彫り
三つ棟の体配のよい健全な姿をした短刀
地鉄:小板目肌に杢目が混じり地錵が厚く付き
精良な山城の地金となる。
刃紋:小錵出来、直刃に匂口が深く
刃縁柔らかく二重刃がかかり砂流、金筋が細かく働き
朝霧の如く煙込んで風情溢れる出来。
帽子:丸く、匂口深く小錵の銀の砂を蒔いた風情。
特徴:一城の主で鍛刀に勤めたという、京より信国を召して師範とする。
作風は信国の上々作を見る感じで上品さが一段とある。優作品です。
拵:短刀合口拵え
縁頭:
鞘:金蒔絵に表に桐紋を3個、裏には2個を金で高蒔絵をほどこす。
目貫:赤銅地で菊の花と銘を金で色絵をほどこす。
小柄:赤銅地に幕と思われる図柄に花の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。
笄:赤銅地に幕と思われる図柄に花の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。
葵美術より一言:大変上品な短刀で三つ棟であり
裏面の剣捲龍と独鈷はかなり摩滅はしておりますが
十分に鑑賞で来る見事な彫りです。
地金の美しさは京物の特徴を持ち
刃紋は新藤五を思わせる刃中の働きが横溢で
見ていて飽きの来ない山村正信の
最高傑作といって良いのではないかと考えます。
葵美術より一言:山村正信は一城の主として
又鍛練技術に興味を持ち自ら特に短刀の制作に取り組んだ、
山城の信国を召して指導を受けたと云われ自ら信国と銘を入れた作品もある。
出来は単調な直刃のたれや本作の如く刃中の働きが横溢で相州伝風の作品も多い。
一見すると新藤五を思わせる刃中の働きが素晴らしい
薫山博士が鞘書に通常あまり書かない佳作と記載している所からも
その実力の程が窺える。 刀身に彫られた剣捲龍の出来も素晴らしく
倶利伽羅の彫り物は見事で信国が彫る剣捲龍と全く同一な彫りをしております。
本作は地金も極めて良く、刃紋も相州伝風の働きのある作品で、
恐らく信国が彫った倶利伽羅の彫り物のある作品で
拵えも見事な出来映えを示しております。
是非この機会を逃さずお求め下さい。きっとご満足されます。
第31回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形
価格: 850,000円(消費税、送料共)
100%
好评率