ご注文番号:19214
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:上総介藤原兼重
寛文九年三月十九日 (金象嵌)
山野勘十郎久英(花押) 二ツ胴截落
新刀:上作:良業物:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は上総介藤原兼重としてはに上々作ランクされる作品です。
研磨済み
ハバキ:銀一重 家紋を入れる
刃長:1尺7寸3分(52.42センチ)
反り:3分(0.9センチ)
目釘穴:3個
元幅:3.10センチ
先幅:2.23センチ
重ね:0.60センチ
刀身重量:495グラム
時代:江戸時代、寛文の頃
体配:身幅が広く重ね厚く表裏に棒樋を彫り反り適度に付き切先やや延びる。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地錵が付き綺麗な肌合いとなる。
刃紋:錵出来丸みを帯びた互の目乱れが数珠刃となって匂口やや深く切先迄続く。
特徴:総介藤原兼重は武蔵の刀工。寛永の初めに江戸に移住し、寛永三年(1626)に和泉大掾を受領。のち和泉守に転じた。
藤堂和泉守高虎に仕え上総介に改めたともいう。初代は万治の初め頃死去し、二代は仙台、勢州(現在の三重県)阿濃津でも作刀した。
三代は仙台藩主伊達綱村が元禄三年(1703)に上総介となり、仙台、宇和島、一関などの三藩からの注文には上総守と切らず和泉守と切る。
切味に優れる良業物で、重要刀剣指定の刀剣もある名工である。剣豪として名高い宮本武蔵の愛刀が
上総介藤原兼重であったと言われる。また、刃取りの特徴は虎徹と良く似ており、覇気の有る作風である。
拵:
鍔:赤銅地で龍の図柄を高彫りし透かす。銘:長州萩住正幸
鞘:焦げ茶色に黒色を混ぜた変わり塗り鞘。
縁頭:神社の門徒松の木を高彫りし金の色絵をほどこす。銘:元寿
目貫:赤銅地で花の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。
小柄:赤銅魚魚子地に亀と傘を高彫りし金の色絵をほどこす。
小刀:美濃関住兼高と銘がある。
葵美術より一言:この作品は寛文九年三月十九日 (金象嵌)山野勘十郎久英(花押) 二ツ胴截落
と裁断銘があり切れ味の凄さを感じさせる。
身幅が広く地金は澄んだ小板目肌となり刃紋は虎徹を思わせる数珠刃となり出来の優れた作品です。
昨今金象嵌銘が少なくなり投資として購入される傾向がございます。
たしかに最近は殆ど見かけなくなりました。
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