ご注文番号:17673
刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘:羽州矢島臣藤原国重作
元治元年三月日
新々刀:並作:出羽
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は羽州矢島臣藤原国重としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
ハバキ: 銀一重
刃長:74.6センチ
反り:2.0センチ
目釘穴:1個
元幅:3.29センチ
先幅:2.63センチ
重ね:0.72センチ
刀身重量:885グラム
時代:江戸時代末期 元治元年 (1864年)
体配:長寸で身幅が広く重ね厚く反りやや深く付き
切先が延びた作品で生刃が大きく残り研ぎ減りがない刀です。
所々擦れや切先に刃こぼれがございます。
地鉄:板目肌に杢目肌が混じり柾がかる。
鎬地:板目肌に杢目肌が混じり柾がかる。
刃紋:錵出来に丁字乱れが交じる足、葉が盛んに働き
刃中、砂流、金筋が良く働く
帽子:乱れ金で先尖って返る、棟に所々焼が入る。
特徴:羽州矢島臣藤原国重は銘の通り羽州矢島藩の侍鍛冶で
かなり上手な刀工として矢島藩に貢献したと考えられます。
矢島藩(やしまはん)は、江戸時代初期及び明治時代初期の藩に一つ。
出羽国由利郡矢島(現在の秋田県由利本庄市矢島町)
の矢島陣屋に政庁をおいた。藩主は御駒氏は家中不取締りを理由に領地を没収され、
堪忍料として矢島1万石を与えられた。さらに、高俊の嫡男高清の弟が
俊明に2000石を分与した為以降の生駒氏は8,000石の交代寄合
かって隠岐国高松藩(17万1800石)の藩主であった生駒高俊は最初は江戸詰交代寄合表御礼衆)となった。
慶応4年(1868年)の戊辰戦争で当主親敬は新政府に与し、
戦後1万5,200石に高直しされた。これによって生駒氏は約200年ぶりに
諸侯に列して、再び矢島藩を立藩した。
ウイキペディアより引用
矢島藩庁の遺構である矢島陣屋の水堀
拵:
鍔:楕円形の鉄鍔に真鍮で覆輪をほどこし風景の図柄を彫る。
縁頭:赤銅地に金の色絵をほどこす。
鞘:赤茶色と黒の交じった鞘
目貫:赤銅で文様を高彫りし金の色絵をほどこす。
葵美術より一言:いかにも侍鍛冶が制作した刀と考えられる作品です。
制作してから僅か4年で明治となる。
かなり高技量の刀工であるのもかかわらず
あまり名の知られていない理由はやがて廃刀令が行われ
総ての刀工が廃業の憂き目を見ることとなった。
それにしても出来の傑作刀であるばかりでなく
生刃が5cmくらい残す健全な作品ですので
秋田の皆様に郷土刀として是非保有して頂きたい名品です。
時代背景:江戸時代末期の慌ただしい時代で
やがて明治となり総ての刀工が廃業せざるを得ない時代。
保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
価格: 750,000円(消費税、送料共)
100%
好评率