ご注文番号:18406
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘:無銘 (伝延寿)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は 延寿としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅地と金着二重はばき。
刃長:71.8センチ
反り:1.9センチ
目釘穴:2個
元幅:2.92センチ
先幅:2.22センチ
重ね:0.61センチ
時代:鎌倉時代末期から南北朝時代初期頃1330年 約690年前
体配:大摺上げ無銘で身幅、広め重ね厚く反り深め、
切先の延びごころの体配の良い作品です。
地鉄:杢目肌に小板目肌が混じり地錵が厚く付き
精良な見事な地金となり映りが現れる。
刃紋:小錵出来直刃に小足が入り二重刃が入る。
帽子:大きく丸く返る。
特徴:延寿派は山城の刀工来国俊の門人と伝える国村を祖として
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて肥後国菊池に栄え、
南朝の忠臣菊池家の抱工であったとして名高い。
菊池家の衰退と共に戦国末期まで続いた。
国村、国資、国吉、国泰、国信等殆ど時代を同じくして同名数代あり、
二字銘が多い。作風は良く来一派に似た所がある。
本作は良く練れた地金が見て取れ体配の良さも素晴らしく古刀然
とした所が好ましい。一見すると来一派の國光を思わせる風情ある
なお延寿には本作の如く二重刃を焼く傾向があります。
拵え
鍔:円形の鉄鍔に桜の花弁を高彫りし金の色絵をほどこす。
鞘:焦げ茶色に銀の板で廻りを捲く
鐺:銀で家紋を彫る
縁頭:鉄地に文様を彫る
目貫:珍しいガマガエルの図柄を素銅地で高彫りし金の色絵をほどこす。
栗方:銀地で家紋を彫る
葵美術より一言:延寿一派はほとんどが直刃出来で地金が殊の外詰んで精良な地金となり映りも現れる。
本作は地金の良さと明るく冴えた直刃出来、二重刃となるなど一見すると来地金に似て精良な
地鉄は飽きの来ない品格のある作品です。長さも充分あり鎬地のあるのも好ましい。
刃中に小足が入り葉が匂口、柔らかく働く。
しっかりとした作品で反りが深く体配の素晴らしい出来です。
拵えも変わり塗り鞘でしっかりとしております。
葵美術正真鑑定書:特別保存刀剣鑑定書
全身押し形
価格: 1,250,000円(消費税、送料共)
100%
好评率